コロナ問題発生前のことです。プロ球団が主催する「ウォーミングアップセミナー」に参加しました。ウォーミングアップをただの「準備運動」ではなく、「トレーニングの一環」と捉えるのがポイント。アップに対する考え方が変わりました。
今の子供たちは、携帯ゲームやスマホなどの影響か、猫背で肩が前に出ており、特に胸郭と股関節が固いそうです。その為、両部位が関係する「ボールを投げる力」の低下が顕著です。言うまでもなく、野球への影響大です。
国が実施している「体力・運動能力調査」のソフトボール投げ記録をひも解きます。
昭和61年と平成30年を比較すると、11歳男子は34m⇒27m、9歳男子は25m⇒20mと大きく減少しています。持久走や短距離走など、他項目はほとんど横ばいか上昇しているのに、です。
改善するためにも、ウォーミングアップを「関節を動かして可動域を広げるトレーニング」と捉える必要があるとのこと。セミナーでは、胸郭ストレッチやもも上げ、横方向のキャリオカステップなど、様々なウォーミングアップのメニューを体験しました。実技を行うことで、体のどの部位に効果があるのか実感できました。正直、40過ぎたオジサンにはきつかったですが。。。
胸郭のストレッチ例
面白いのが、「声を出す」ことによって腹圧が上がり、可動域が広がるということ。確かに声を出しながらやった方が、体や関節がスムーズに動いた気がします。練習や試合中に「声を出す」のは、身体能力にも影響があるのだということです。
どの運動が鶴ジャンの選手に合うのか?各選手の弱点を克服するためにはどの運動を取り入れるべきか?色々と考え、実践しなければ、セミナーを受けた意味がありません。コーチ達も日々勉強です。