新型コロナウイルス感染症は、子供にどれ程の脅威なのか?
日本小児医学会が先日、現状の知見をまとめました。https://bit.ly/3cdxnsf
要旨はこんな感じです。
一、感染者の中で子供(18歳以下)の割合は少なく、ほとんどが家族内感染。インフルエンザと異なり、学校や集団保育の場で広がる可能性は低い
一、仮に感染しても、成人と比べて軽症で、経過観察か対症療法で十分。死亡例はほとんどない
一、学校や保育施設の閉鎖は流行阻止効果に乏しく、逆に子どもの心身を脅かしている
特に三点目について、強く訴えています。
「COVID-19 は、同じパンデミックを起こす呼吸器感染であるインフルエンザと異なる。一つは、妊婦がそれ程重症化しないこと、もう一つは小児の感染例が少なく 重症化も稀であること。さらに学校や保育現場で小児が感染源となったクラスターの報告が、国内外を通じて殆ど見られていない点は特筆すべき」
「COVID-19流行阻止に学校閉鎖がどの程度有効なのか。学校閉鎖は、その他のsocialdistancing と比べて効果は少なく、COVID-19死亡者の減少は 2~3%に留まる。一方、 医療従事者も子どもの世話のために仕事を休まざるを得なくなるため、医療資源の損失によるCOVID-19死亡数が増加し、結果として学校閉鎖は COVID-19死亡者をむしろ増加させると推定される」
「学校閉鎖は、単に子ども達の教育の機会を奪うだけではなく、屋外活動や社会的交流が減少することとも相まって、子どもを抑うつ傾向に陥らせている。ただでさえ、子どもの貧困がクローズアップされる中、親の失業や収入減のため状況はさらに悪化している。乳幼児健診が進まず、予防接種の機会を逃す子どもが増えているのも問題。こと子どもに関する限り、COVID-19が直接もたらす影響よりもCOVID-19関連健康被害の方が遥かに大きくなることが予想される」とのこと。
特定の医師ではなく、小児医学会としての見解ですから説得力があります。早く活動を再開し、カキーン!とかっ飛ばしてストレス解消!!させてあげたいものです。